1月24日公開研究会「労働時間健康問題共同研究会」報告

労働時間健康問題共同研究部会は、金属労働研究所との共催、公益財団法人社会医学研究センターの協賛で、1月24日に全労連会議室とオンライン(Zoom)併用で25名の参加で公開研究会を開きました。
内容は、報告1 日本の労働時間の実態と労働時間短縮の意義・課題~「自由な時間」の拡大 鷲谷 徹(中央大名誉教授)、報告2 1日7時間週35時間と心身の健康を守る労働安全衛生・労働と生活・社会 佐々木昭三(労働総研・社会医学研究センター理事)、報告3 労働時間短縮の労働・社会運動と労働組合を強く大きくするために 生熊茂実(金属労働研究所運営委員長)と質疑応答、全体討論です。内容はこれまでの研究会活動を集約したものになりました。
報告1は、「働き方改革の」の現状、長時間労働と過労死・過労自殺の現状と原因、労働時間短縮の意義と課題、「働き方」をどう改革すべきか~政策対抗、これらをパワーポイントで豊富な図表・資料を駆使して報告されました
報告2は、この1年の研究会活動の関連、1日所定7時間週35時間への労働時間短縮に向けて、労働時間短縮の意義と過労死をなくし健康で人間らしく働くために、日本で8時間労働制確立のために、当面する労働時間短縮の要求・政策と8時間労働制の確立めざす、国際労働基準を日本で活用する、心身の健康を守る労働安全衛生の当面の課題です。
 報告3は、「労働時間短縮闘争の前進をめざして」をテーマに、近年の労働時間短縮を振り返る、労働時間短縮を求める新たな動向、1日週単位での労働時間短縮をどのように前進させるのか、JMITUでの1日の労働時間短縮、を豊富な参考文献・資料を活用して報告されました。
 質疑応答討論では、労働時間と生活時間の国際比較、労働基準法解体をめざす研究会報告のねらいと労働時間規制の課題、憲法に基づく労働者保護法制・労働基準法の意義、労働時間短縮と労働安全衛生の課題、労働時間短縮の運動の方向と課題など参加者から積極的な発言が活発に出されました。
 この報告と討論をふまえてこの公開研究会の内容は季刊誌クオータリーに掲載予定です。また公開研究会もユーチューブ動画で視聴できるよう準備しています。(佐々木昭三)