労働時間健康問題共同研究会は3月7日にいの健全国センター理事の岡村やよい氏から「いの健全国センターの活動から、労働時間と健康を考える」のテーマに報告と討論で行いました。
報告は2つの柱です。1つは「ディーセントワーク」(「良か仕事」)の肝は「ディーセントワーキングタイム」で、ILO総会での戦略目標の内容とすべての働くものに保障するため具体的課題を福地保馬名誉理事長と牛久保秀樹弁護士の各内容を紹介されました。 そして、労働時間(1日及び1週)の上限規制と最低休息時間の重要性を「健康を守る」ことの意味を長時間労働が健康に及ぼす影響について図表で示しながら解説されました。
2つは上限規制の「過労死ライン」に関わっての今日の「健康を守る課題」です。
労基研報告の「健康とは死ななければ、病気にならなければいいのか?」と問題提起され、WHO・ILOの脳・心臓疾患と長時間労働のリスク報告書の内容と関連して、時間外・休日労働時間と健康障害リスクの労災関係要因を長時間労働(日本の上限規制)と別の負荷要因(休憩時間の確保、勤務間インターバル、夜勤交替勤務)との関わりで説明されました。
次に、精神障害の労災認定基準に関わって長時間労働の位置づけと出来事別のパワハラなどのハラスメントの関連の内容を提起され、また副業・兼業のダブルワーク・トリプルワークと労働災害・労働負荷の実状と課題にも言及されました。これら報告内容に関わる資料・図表も多く紹介され、福地保馬著「労働と健康」の重要な論点も指摘されました。
討論は長時間労働と健康問題、国際労働基準と日本の課題、労基健研報告の労働時間法制など活発にだされました。続いて先に行われた全労連労働時間短縮運動交流集会の内容を土井直樹全労連常任幹事からの報告とパネラーで参加された鷲谷徹氏からのコメントで集会の内容を深めることができました。
次回は6月13日に「労働基準法改定(解体)問題と私たちの要求・政策」で「労基研報告書の問題点・労政審審議と労働時間短縮の運動」を土井直樹・全労連厚生労働局長の報告と「労基法改定と労働時間法制」鷲谷徹(中央大学名誉教授)のコメントで行います。
(佐々木昭三)